自分史、電子書籍、素人さんへの警告チラシ

自分史書き方何でも相談と電子書籍出版及び警告チラシ

山の辺書房 重要チラシ再掲と書き方ガイド

※自費出版警鐘チラシ(再掲)


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連載第10回  
ファーストステップ
『復刻版つづき』
●「人生年表」を作る。


A、このような横長の紙を用意する。
B、あなたの眼前に左右に広げる。その紙の右端に生まれた日を書く。
【これが、あなたの自分史スタートラインである】
※この横長の紙は、系図のようなもので、物語のベースだ。つまりは設計図。何事をするにも設計図が完璧でなければ最高の出来にはならない。


●自分史の主人公がこの世に生を享けた日を起点として愈々あなたの人生ドラマがはじまるのである。
生まれた年を大正五年と仮定する。
大正五年…六年…七年…、と一年ごとに10センチほどの間隔を置いて書き込み枠を作る。
こうして年号、年令を書き込んだら、次にこの自分史年表を見ながら、その時々に浮かんでくる懐かしい情景、出来事をお気に入りの事象として年月日の処の空間に書き込んでゆく。このとき、詳細は書かないこと。大事なことは、ほんの見出しだけにすること。

書き込みは明瞭なものを主とし、不明瞭なことは、後で調べる。ここで要注意事項は、好い加減なことは省く。なぜなら、これが重要な設計図であることから、ここで誤差がでたりすると全体のバランスが崩れてしまうからだ。
このようにして、全ての項目に書き込みを終えると、目の前に広げ、自分の足跡を確認する。眺めていると、あの時、あの人と……、と、色んな情景が走馬灯のように去来するはずだ。
しばらくは、楽しいような、懐かしいような、甘酸っぱい感情がふつふつと湧いてくるのを楽しむ。実はこれが脳活性化にいいらしい。



人生年表の利点と使い方
●正確な人生年表をつくることにより、今日までただボンヤリ思いだしていた過去の事象が、急にはっきりしてくる筈である。同時に、前後の位置関係も明確になる。忘れていたことも次々と思いだす。思いだしたら直ちに年表に書いておく。――数日はこのくり返しをしていただく。
こうして段々に、より密度の濃い内容の人生年表に成長する。――これをもとにして、いよいよ作業開始!


【小見出し設定】
●…ところが、まだ、物語を書く段階までには今一つしなければならぬことがある。「小見出しの設定」がそれだ。
小見出し設定とは、完成した人生年表を幾つものブロックに区切ることをいう。例えば、0歳から七歳までを幼年期、八歳から十五歳を少年時代、十六歳から二十五歳までを青春時代、というふうに個々のブロック(一かたまり)をつくる訳だ。


●ブロック分けの基準はこのように年齢区分でなくても結構。区切るのに適当と思える出来事があれば、それを利用すればよい。とに角、細長い人生年表を幾つかのブロックに分割するのである。具体的には、年表に赤鉛筆でタテに線を引いて区切る。


●…こうして区切られた各ブロックがそれぞれ独立した「短編自叙伝的人生の一幕」であるという考え方をする。仮に、タイトル(小見出し)をつけるとすると次のようになる。
 第一区切り……「幼年期」
 第二区切り……「○○川のカッパ」(主人公が泳ぎ上手であった場合)
 第三区切り……「○○ちゃんの想い出」(実は将来妻となる女の子)
 第四区切り……「デート&結婚」
 第五区切り……「ビルマでのこと」(戦争体験)



●…このように、各区切りを読み切り物語のように独立させると、あとで年代順に組立てたとき全体がキリッと引締まる。
………………
♪ここで一寸休憩  コーヒータイム


●懐かしい思い出の場面→脳裏に浮かぶ→当時の音や会話、歌謡曲が聞こえる→更にシーンが広がっていく→又次の関連した情景が出てくる。やがて最初の場面を軸に次々と思い出の連鎖反応が起こる。そうしているうち、これまでボーと霞んでいた色んなことが、あたかも霧がはれるように脳裏に再現される。――この往時に遊ぶ行為には大きな特典があると脳科学者は言う。


●つまりは、過去の楽しかった事を「自分史を書く」という目的で思い出しているわけだが、そのことが脳の血流を促進し更に休んでいた伝達回路も目覚めるということ。老化防止・認知症予防になるというわけだね。これを名付けて【自分史効果】とでも言っておきましょう。


つづく

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