自分史、電子書籍、素人さんへの警告チラシ

自分史書き方何でも相談と電子書籍出版及び警告チラシ

山の辺書房 自分史書き方ガイドと併設デザインスタジオ水彩画展示販売・銀座会場のお知らせ

連載第14回  
自伝・自費出版の概要と心得
★このページは少し難しい記述となりますが、自分史執筆、出版に際し重要なことですのでご寛恕願います。
●原稿の種類
 生原稿作りには次の三つがある。


 a. そのまま原稿
 著作権者(原稿を書く本人)が書いたものを、ほぼ原形のまま組版し仮製本して著作者に渡し、そこで入念な校正をしてもらう。この場合は、俳句・短歌・川柳・詩・研究発表・旅行記など、作者の個性をそのまま表現するもの。


 b. リライト原稿
  これは、著作権者が書いたもので、編集者が必要と感じた部分を編集者も参加して書き直しするもの。この場合当然、著作権者の意向が反映される。


 c. 代筆(ゴーストライター)
  自伝作家が取材し執筆する。この場合、著作者は作家で、出版依頼者の扱いは「○○○の半生記」となる。


●校正について
 原稿の流れとして、前述のいずれかを経て組版作業員の手によりゲラ刷の仮製本が出来る。これで一応本の「形」は完成するわけだが、ここからが出版の正念場となる。それは、「校正作業」という超難関を突破しなければならない。ということ。
 この校正には次の二種類がある。
 一、編集者校正…(編集部がすべての責任を持って行うもの)
 二、著作権者(原稿執筆者)が校正に関するすべての責任を負う責任校正。
自費出版の場合は原則として著作権者責任校正となります。
 だからといって編集者は何もしないという訳ではなく、立場としては、「校正アシスタント」という役割になる。


 ●実際、これまでの経験から、この校正によるトラブルが多々生じている。原稿を書き、著者が納得して直ぐに印刷所に印刷・製本を依頼する場合など特に注意が必要となる。仮に、専門家であるはずの出版社と名のつく所に依頼した場合のトラブルが発生した例もある。
 本が完成した後、行トビや誤植が見つかった。勿論校正の責任は著者にあるわけだが、著者の言い分は、
「プロに託したのだ。修正してくれるのが当たり前だろう」
 と息巻いた。自費出版は完全責任校正といっているが、事が起こるとこの始末。この場合、出版社と著者の間で「出版契約書」が交わされず、只口約束のみだった。それで騒動が大きくなり裁判沙汰にまでなった。
 当編集室では必ず出版契約書を交わし、のみならず、仮製本完成の時点で著者の[責任校正済承認印]を頂くことにしている。


※その他
○…生原稿を脱稿し、第一段階が出来上がると、必ず出版しなければならないのでは……という方が居るが、この点はご心配無用。わたしの長年の経験では、例えば十人の方が原稿段階で終止符を打ち、見事出版迄至った方は三人という現実がある。
※(この場合の依頼主負担は原稿編集組版代金のみ)


●…自伝・自費出版の原稿執筆に際し特に注意しなければならない点を掲げる。
 自叙伝を書くということはノン・フィクション(真実が原則)。そうなると物語に数多くの著者と関わった人物が登場する筈。そこで、彼、彼女達のプライバシーが問題となる。
 真実を書かなければならないが、そうすると場合によって他人を傷つけることになる。
 対策として、生原稿ができた時、関係者全員に読んで貰うこと。結果、具合の悪い場合はその場面を割愛するか、名前を変えるか、場所を変えるか、など、状況に応じて対応しながら執筆することが必要だ。


●…最後に今一つ
 多くの方が気にも留めず堂々とやってしまう行動がある。それは、無断転載・無断記載のたぐいだ。とくに写真などこの傾向が多くみられる。僅か一行の引用文でも他からの無断抜粋はよくない。否、よくないでなく著作権法違反になるので要注意だ。


 イラスト、絵画なども同様で、みなそれぞれに著作権がある。これらは確実に他人様のものなのである。引用、転載したい場合は必ず持ち主の承諾を得なければならない。このことは、執筆に際し細心の注意を払わなければならないところだ。


 たとえ、少部数の自費出版作品であっても、一旦出版という形で世に出ると、その著作物は勝手にひとり歩きをはじめる。広い世間のどこに向かって歩いて行くのか、また、誰に読まれるのかわからない。いくら著者といえども、どうすることも出来ないのだ。
 何事があろうと著者はその作品に対して全責任を負わねばならない。
 だが、産みの苦しみが大きいほど、本を出版するという大事業の醍醐味・生き甲斐もあるのだ。
※詳細は当編集室公式ホームページでご確認を 

つづく


★山の辺書房併設デザインスタジオからのおしらせ
場所:東京銀座一丁目「バートックギャラリー」にて水彩画家、向井靖子の水彩画展示販売会(GROUP)を行います。テーマは「おうちに飾る絵展2020」です。お誘い合わせのうえ是非お越しください。癒しのバラ花シリーズなど力作を観ていただきます。
期間、2020年1月13日~20日まで。時間、13:00~18:45(最終日は17:00)※1月16日は休館

★再掲啓蒙チラシ

※チラシ二面をご覧になりたい方はホームページを見て下さい。
ホームページ


★Amazon販売中の人気書籍を下記期間無料販売します。この機会に是非どうぞ。
◆12/13.までの無料作品

悪魔の手引き: 短編小説
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山の辺書房
2019-07-26
Kindle本
改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
山の辺書房
2019-08-25
Kindle本
熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
2019-08-11
Kindle本
癒しの山 大台ヶ原 : 開山行者の生涯
癒しの山 大台ヶ原 : 開山行者の生涯
山の辺書房
2018-09-24
Kindle本

◆12/14.までの無料作品

平成の大洪水
平成の大洪水
BCCKS Distribution
2018-12-06
Kindle本
大台ヶ原 妖怪伝説
大台ヶ原 妖怪伝説
山の辺書房
2018-03-04
Kindle本
まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
山の辺書房自分史編集室
2019-06-14
Kindle本

※山の辺書房自分史編集室では現在「電子書籍出版」を主軸に活動しています。
 ご意見、質問などホームページから、お気軽にお寄せください。
 







山の辺書房 自分史書き方ガイド 13回目

連載第13回 
暴走機関車


●私は、開業以来数百本の原稿を読み、意見を言ってきた。なかには著者と喧嘩したこともあった。私の書き方指導に不満を持つクライアントも少なからず居た。その方々はご自身の文章に少なからず自信をもっていた。これは結構なことだが、読者への配慮が欠けている。自伝は文字通り〝自分のことを書く〟作業である。それで書く内容は万事細部まで分かっているから一気呵成に書きまくる。これは素晴らしいことなのだが、勢いがつきすぎて暴走機関車となることが多い。停まるべき駅をどんどん通過してしまっている。終着駅までノンストップだ。


●終点で〝完〟と書いたとき大満足。得意げに膨大な枚数の原稿を持ち込んでくる。当人は達成感バリバリだ。なかには四百字原稿1000枚余の大作を風呂敷に包んで私の前にデンと置いて、これを本にしてくれという御仁も居た。後日ご連絡します。とお原稿を受け取る。正直言って他の出版社であれは大喜びする代物。つまりは〝金になる〟ケースだ。二つ返事で引き受けるだろう。

●仕事の合間にそのお原稿を拝読した。何と言うことでしょう――よくここまで書いたものだと驚く。ところが、主語が無い・述語が句読点の(、)連続でどこまでも続いている。まさに暴走だ。内容はなんとなく分かるが、どうも〝嗚呼そうなのか〟と得心できない。また、ご自身だけが事の成り行きを熟知しているので分かっているのだが私は第三者でクライアントさまのことは全く知識が無い。書き方ガイド(前述)のキャッチボールが出来てない。――果たしてこれで、情報ゼロの読者が読み進めてくれるだろうか? おそらく……折角買った本ではあるが、数ペーシ読んで放り出すに違いない。原稿内容は数奇な人生を語っているので合格なのだか、著者に対して予備知識皆無の読者は混乱するだろう。――これは残念なことだ! 

●後日クライアントさまに連絡した。わたしの前に立った彼は〝ドヤ顔〟をしている。「素晴らしいですね」という私の言葉を待っているようだった。
「長いですね」と私の第一声。それはもう大変な人生でしたからね、と口には出さないが表情で示している。次の言葉を待っているようだ。
「これは草稿で、校了原稿にはなりませんね」と私。――クライアントさまの表情が変わった。きっと予期せぬ私の台詞だったらしい。
「あなたの人生のおおよそのことは分かりました。――でも、自分史にするには長過ぎます……まず、この原稿枚数を三分の一にしましょう」と私。すると、クライアントさまのお顔が真っ赤に変化。余程びっくりなさったのだろう。しばらく無言。
「あなたのお原稿はまさに暴走列車です。中身は素晴らしいのですから適当に停車駅を入れてくれませんか。そうすることにより重複した事象が整理され、結果的には原稿枚数減、同時に第三者も理解が深まりますよ」――こんなやりとりも少なからずあった。


●出版費用が潤沢なら、私が現地取材・聞き取り取材して請け負ってもいいのだが、できるだけ安価に仕上げようとする場合は、申し訳ないのだがもう一度お原稿の書き直ししていただく。その他、諸々の実例などをコピーし、参考にしてくださいと言って再挑戦をお願いした。――結果、私の編集室での出版は見送られた。


つづく
※次期中編小説執筆中のため、連載が遅れてしまい申し訳ありません。ご寛恕の程を。

★現在AmazonKDPで最も多く読んで頂いている作品ご紹介

ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
山の辺書房
2019-01-19
Kindle本

この本の概要
昭和十三年正月元旦、世界遺産の地和歌山県田辺市本宮町に生まれた主人公の凄絶極まる半生を克明な取材をもとに児童図書として書き綴った自分史。
敗戦目前の時代背景もさることながら特に貧しい環境下に生まれた主人公。
村内で事が起こると一番先に噂されるほどの赤貧一家だった。そんな或日、母の警察沙汰が起こる。真犯人は流れ者乞食だったが仮留置騒ぎとなる。これを機に殆ど村八分状態。同時に子供たちにも悪影響が出て無視などのいじめが始まる。当然、登校拒否も屡々。
 主人公が六年生の時、父親が怪我。あてにしていた中学入学準備が頓挫した。
 親を助けたい一途な気持ちと、中学入学を控えた自分の為にも「何とかして稼がねば…」そこで小学六年生の挑戦が始まる。それは、現在では考えもつかない真夜中の土木仕事だった。主人公は果敢に挑戦した。結果中学入学を果たす。その後、中学でもそれは続いた。表向きは家計を助ける為。然し本心は孤独の寂しさ克服だった。
 中学生が真夜中の土方仕事。――夜通し砂利運びした朝、母が運んでくれた朝飯の茶粥を始業時間を気にしながら夢中でかきこんだ音無川河原。そんな中、暗く寂しい孤独の谷間で主人公に訪れた運命の扉。
 人生上を見れば際限ないが、どん底世界ではそれより下の世界は存在しない。
 主人公は、全ての希望を失って丸裸になった時、少しずつ光が差し始めた。この心境を現代人、特にいじめ等で苦しんでいる若者たちが会得すれば少なくとも我が身の人生を閉ざすなどということは起こらないはず。その意味で本書は青少年必読と言える。
 第二部では主人公の大阪暮らしが始まる。あいりん地区で立ちん坊体験。高度成長期まっただ中の大阪情景が懐かしい。
 時代が変わりAI全盛の現在社会。これは諸刃の剣、使い方を間違えるととんでもないことになる。つまり人間脳の衰退だ。こんなとき、忘れかけていた人間原点回帰が必須。本書は読者に何か大切なものを語りかけてくれるかもしれない。


『ど根性 昭和繁盛記 』書評・感想 
※出所は編集室管理


○団体役員
児童図書「ど根性」発表記事を新聞で見て直ぐ買って知人にも送り紹介しています。
極貧のどん底の生活から耐え忍び苦闘して立ち上がった根性は【金次郎、おしん】そっくりで、涙と力強さをもって読ませていただきました。万人必読の書。心から頭がさがりました。


○本宮大社 前、宮司 
「何気なしに足元の土をつかんだ。ひと握りの土は、ほんのりと温かい。その温もりは手のひらから腕に、胸にしみこむ。おさむ少年は、生まれて初めて確かな手ごたえを感じた。よし、土で成功したる! 
このとき、しっかりと心に誓った」
右の文は、「ど根性」……運命の扉の一節である。


○新聞社 前、編集長 
想像を絶するような苦労を淡々と乗り越えてきた中岸さんの鋼鐵のような強い意志と精神力に感動をおぼえた。
母に心配させたくない、悲しませたくないと、がむしゃらに頑張り抜く中岸少年の姿が今も瞼に焼き付いて離れようとしない。
少年少女諸君がこの本に接するとき、今、自分たちが忘れかけている『何か』を思い出し、同時に、さらに大きな夢と希望を抱いてくれるであろうことを確信する。
○一読者から
午後から仕事を休み、一気に読み終えました。夜はすでに一時過ぎになり、床のなかに入り眠らねばと焦りはしたものの、深夜の河原に、言語を絶する過酷な労働に骨身を削るひとりの小学六年生が脳裏をかけ巡り、とうとう朝まで一睡もできなかった。
あまりにも凄まじい苦難の実話でした。
激動の昭和に、しかも我が郷土に、明治、大正期に見る立志伝中の人物が実在したとは……。
この本こそ、一般人はもとより青少年必読の書といわずして何といえよう。


○医学博士 
地を這うような、どん底の人生から立上がる凄絶さ。誠に目を見張るような人生だと思います。
一気に読みおえた私は、目を閉じた儘、暫く放心状態でした。やがて、万感交々去来するものがありました。
今更のように、中岸さんの人間の深みを感じました。
誰にでも真似る事が出来るものではありませんが、せめて心の糧にしたいものだと思います。


○大学の先生から
児童図書「ど根性」を読みまして只々感動するばかりです。
まだ幼い十一才のときより真夜中のじゃり持ち土方仕事にでて、両親を思い、家庭を思い、また、自分に打ち勝つ精神力、たくましさ、その精神の粘り強さには驚嘆するばかりです。
作者が、主人公の人柄を克明に掘り起こしたこの著作は素晴らしく、その執筆に感銘致しました。


○教育関係者から
「ど根性」なる作品に接する機会を得て、非常に感激している。
今、わたしは、この一冊の本を読み終えたが、自分自身呆然としてしまって、何だか、自分の頭に占めていた既定の概念というものがすっかり掃き消されてしまったような気がしている。
書評を書くその糸口すら直ぐに出てこない始末。
そして、周りの皆が自分を蔑み、嘲笑しているなかで、自分を認めてくれ、心のなかに一筋の光をさしこんでくれた人……それは、教師、区長、役場職員だった。
これらの方々の一言によって、自らのツッパリの殻を脱ぎ捨てやる気を奮起させた。
ここのところを、この本の作者は、底辺に置き去りにされたこどもたちの心理をものの見事に描き出している。
わたしは、この作品のなかに生き続ける主人公の生き様に、また、彼を取り巻く環境に今更ながら教育の原点を再発見、再認識させられた気がする。


○新聞コラムより
読むにつれて、こまやかな感情表現や、くっきりと人物を浮き彫らせた、練れた文章に引きずり込まれる一方、主人公のひたむきな生き方と、まわりの人たちのやさしさに何回となく胸がつまった。
苦しみを糧として心豊かに懸命に生きることの証を残したいという主人公の熱い思いがにじむ自分史の赤裸々さにも心打たれた。
読み終わって、わけ知り顔でいうことになりそうだが【逆境が人間をつくる】という劇的な実証を感じ取ることができたというのが率直な感想だ。


著者あとがき
 その後の彼の歩みをみると、培われた思考回路は単なる土木のみに限らず、全てに共通する先見の明が自然に備わっていたと見るべきであろう。
実際、このときの修練が彼の人生の礎石となって、その後、土木建設・町議会議員歴任また、熊野本宮大社を含む〝熊野古道〟が世界遺産に登録されると、大社の門前に広大な駐車場を備えた道の駅を建設し訪れる観光客のもてなしに寄与。殆ど期を同じくして、現在の高齢化社会を見据えた特別養護老人ホームを設立。私費を投じて温泉を掘削し県下でも珍しい温泉付き老人ホームをつくり地域貢献に邁進している。
 昭和初期の寒村――村一番の極貧家庭に生まれ、殆ど村八分の扱いを余儀なくされな
がら〝どん底〟を這い回った少年時代。もうこれまでかと肝をくくった瞬間、目前に開いた運命の扉。人生、如何なる境遇に落ち込んでも、『一途に思い描く目標』があれば必ず実現するということを身をもって実証した。

改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
山の辺書房自分史編集室
2019-08-30
Kindle本

この本のあらすじ
●多くの災害被災者にぜひお読みいただきたい一冊です。
●紀伊半島南部は過去に伊勢湾台風など数々の台風に襲われ、その度に川の氾濫で
 家屋浸水・水没し大切なものを失った。教訓はあったのだが、この半世紀間殆ど
 災禍に遭うことがなかった。それで油断していた。
●そんな折、平成12号台風が猛烈な勢いで襲ってきた。筆者は過去の経験から、
 多少の浸水はあるだろうが大したことはないだろうと高を括っていた。避難勧告
 を無視し、妻と共に二階に籠城した。市の職員の息子にそのことを伝え、風雨の
 収まるのを待っていた。
●ところが、意に反し大変な事態となった。かつて経験したことのない大洪水とな
 ったのだ。九死に一生を得て救出されたが、家屋は完全水没し。転居する羽目に。
●筆者曰く「この手記を書こうと思ったのは、日ごろの防災に対する心構え・侮る
 ことのない万全の準備がいかに大切かを自身の体験から後世に残すべき」と言う。
●避難とは…・被災者の心理とは…・被災後の人生とは…・生き続ける意義とは…
 などに焦点を当て実録手記として吐露した強烈な自分史である。


★自分史、自費出版される場合の注意点チラシ



山の辺書房 自分史書き方ガイド 連載12回目

連載第12回  
分かり易い文章のヒミツ
『復刻版つづき』
●文章とは、簡単にいうと、「はじまり」と「うけ」から成り立っている。「はじまり」とは書き出しのこと。たとえば、
  ① 私の育った村では……………………………………
  ……………………………………………………………
  ……………………………………………………………
  ……………② という昔からのしきたりがあった。
 と書いた場合、
① がこの文の「はじまり」であり、
② が「うけ」となる。
 また、点線部分が(しきたり)の内容だ。


●このように、「はじまり」で投げた文章のボールを、中間の説明部分を経て、最後に確実にキャッチ「うけ」とめる。
(……である。)
(……ということです。)
(…であった。)などが「うけ」のキャッチャーミットの役目だ。
 句読点の句点(。)でしっかり「うけ」止める。

●このことをいつも頭に置いて文章を書くと実に立派な文章、間違いのない文章、分かり易い文章になる。ところが、多くの場合、「はじまり」はいいのだが、内容説明をしているうちに勢い余って、ついつい「うけ」のことを忘れてしまう。色々な接続を重ねて、まわりまわって、自分でも書いていることの意味が分からなくなったところで思いだしたように「うけ」を書くものだから、何とも変てこな文章になってしまう。「はじまり」→説明部分→「うけ」――この関係をしっかり心に刻み付けていただく。


●…よそゆきの言葉は使わない。官庁の文章ではないので、むりに標準語を書く必要はない。反対に、方言などは、よほど分り難い場合を除いて、ふんだんに使ったほうが文章に味があり、温かみがでるものだ。わたしの著作「ど根性」では方言を多く取り入れ巻末に「方言解説」を付した。


●…私は、初めて原稿を書く方に、
「とに角、あまり難しく考えず、自由に、気楽に、楽しみながら、日記でも書くつもりで書いてみてください」と言っている。それを見せていただいて、必要があれば承諾のうえ編集者が「現代表記法」にもとづいて手を加え、立派な文章にするためのお手伝いをさせていただく…。この方法で40年近くやってきた。


●とかく初めて文章を、それも手紙とか日記じゃなく書籍「自分史」を書いてAmazonサイトで全世界に発信するというプレッシャーから【完璧】を目指す傾向がある。これが書くための大きな障害となっているようだ。これが曲者だ。特に神経質な人、完璧主義者に多くみられる。
 そこで〝曲者退治〟といきましょうか……。まず大前提としてこの惑星地球上に生息するいきもの全てに、或いは幾多の事象に【完璧】という概念は存在しないことを心の奥にデーンと据えておくこと。つまり人生とは【不完全の連続で、完成への道程】であるということ。結論として「不完全な原稿を自分の思うとおりに書きまくる」ことに徹することだ。このことについて考察を重ねるとphilosophy(哲学概論)の領域に入ってしまうので止めます。


●…絵や俳句、川柳、毛筆の書、写真、イラスト等を必要に応じところどころに入れるとストーリーに動きがでて、すばらしい仕上りになる。
※但し、著作権や肖像権などの使用には法律に抵触しないよう細心の注意すること。


考えることの連鎖
●書くということは頭脳ゲームのようなもので、あらゆる角度からものを観察して、細部まで物事を考える訓練になる。従って、脳細胞に血液と酸素がふんだんに供給される。知らず知らずに目が輝いてくる。調べものをする機会も増えるので必然的に視野が広くなる。昔から「頭を使うと、老いを知らず」という。つまり、老化防止の特効薬でもある。


★友人の脳外科医・精神カウンセラーから聞いた話
――「人間の脳は、超優秀な総合指令センター」だという。
どういうことかというと、〝ああオレは還暦だ〟と思うことで体の全細胞が、
「オィ皆の者、大将が還暦だとョ、早く還暦の準備しようぜ」となる。
 反対に、何か目的をもって能動的に挑戦を始めると、これまた細胞軍団が、
「おい、指令部からとんでもない指令が来たぞ! 大将のやつ、これからすごいことにトライするンだってョ。さっそく準備にかからねば」
ということで血流改善・脳伝達物質増加・新たな神経系統構築と大忙しになるそうだ。


●往時から目的あるもの老いを知らずという。これが現在医学で証明されたようだ。
人生100歳時代到来だ。そこには老いなどというものは存在しない。あるのは――再び青春時代へ! 
一度きりの人生、生涯の記念碑をつくって思いっきり輝きたいもの。


●だからといって闇雲にネット上で踊っている「激安自分史広告」などにアタックするのは危険がある。勿論優良会社も存在するが、そうでないのもある。このことは国民生活センターの統計からも推測できる。くどいようだが次に当編集室が発行しているチラシを掲げておきます。


●チラシ


つづく
山の辺書房2
★山の辺書房自分史編集室発行Amazon電子書籍代表作の一部紹介

ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
山の辺書房
2019-01-19
Kindle本
改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
山の辺書房自分史編集室
2019-08-30
Kindle本
癒しの山 大台ヶ原 : 開山行者の生涯
癒しの山 大台ヶ原 : 開山行者の生涯
山の辺書房
2018-09-24
Kindle本
大台ヶ原 妖怪伝説
大台ヶ原 妖怪伝説
山の辺書房
2018-03-04
Kindle本
改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
山の辺書房
2019-08-25
Kindle本
熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
2019-08-11
Kindle本
悪魔の手引き: 短編小説
悪魔の手引き: 短編小説
山の辺書房
2019-07-26
Kindle本
まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
山の辺書房自分史編集室
2019-06-14
Kindle本
いやされる別世界: 里山は人生のオアシス
いやされる別世界: 里山は人生のオアシス
山の辺書房
2019-09-19
Kindle本

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